成立した金融規制法の裏をかいて活動する米国の金融機関

●法律の中で骨抜きにされたボルカー・ルール

このほど米国の金融規制法案が上院で可決され、オバマ大統領の署名を経て法律として成立しました。

金融規制法の骨子は、銀行によるリスクの高い投資を制限する、銀行本体によるリスクの高いデリバティブ取引を禁止する、公的資金での金融機関の救済をやめて円滑に破綻処理をする、FRB(連邦準備制度理事会)が大手金融機関の監督を一元的に担当する、金融システムの安定性を監視する評議会を設置する、一定規模以上のヘッジファンドは米国証券取引委員会に登録を義務付ける、金融取引の消費者保護を強化する、といったことです。

そのため、この法律により金融取引が大幅に制限されるようになる、というふうにとらえる日本のマスコミも少なくありません。中には「金融の自由化から規制強化へのパラダイム転換だ」と論評する記事もあるくらいです。

では、この法律によって米国の金融業界はどう変わるのでしょうか。

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