人民元高・沿海部のスト・内陸部の公共事業中止という中国の内情
●G20で各国の批判をかわすための人民元切り上げ
6月20日、中国の中央銀行である中国人民銀行は「人民元相場の弾力性を高める」という声明を発表して元高へと舵を切りました。これは6月26?27日にカナダで開かれるG20(20ヵ国・地域首脳会議)を控えて人民元をめぐる国際的な批判をかわそうという狙いからです。もし元を切り上げなかったらG20で中国は袋叩きになる可能性があります。
中国が独り勝ちの貿易黒字を続けていると世界経済が安定しないため、貿易収支の黒字を縮小する政策をとって世界経済の安定に寄与してほしいと世界各国はこれまで強力なプレッシャーを中国にかけてきていました。今回、元を切り上げたことがG20で確認できれば各国の批判もかなり収まるでしょう。
人民銀行は元切り上げのために為替市場で人民元を買ってドルを売るという操作を始めたのですが、「元を切り上げる」と明言したくなかったので「弾力性を高める」という表現にとどめ、バランスの取れた範囲内で元をゆっくりと切り上げていくという方針をとっています。
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