オバマ新大統領への期待
●世界の「change」を予感させる
米国史上初のアフリカ系(黒人)大統領の就任式に立ち会おうとする200万人もの人々が、1月20日、首都ワシントンの中心部を埋め尽くす様子が幾度となくTV放映されていた。
第44代大統領に就任したオバマ氏に対する米国民、さらには世界の期待は極めて大きい。世論調査によれば80%の米国民がオバマ新政権誕生を歓迎しているといい、これは就任時としては異例の高支持率である。
人種の壁を超え、これまでとは異なるアメリカン・ドリームを体現してみせた47歳の若き指導者。その印象には、「奴隷解放」を宣言したリンカーン、「ニューディール政策」を打ち出したフランクリン・ルーズベルト、「ニュー・フロンティア精神」を掲げて43歳の若さで大統領となったJ・F・ケネディ、この著名な3人の大統領のイメージが重なる。
オバマ氏の大統領就任は、アフリカ系(黒人)にとって極めて大きな歴史的意義があることは確かだ。だが、オバマ氏は、選挙戦のときから「白人とか黒人とかではなく、ヒスパニックやアジア系でもない、ひとつのアメリカを」と説いているとおり、自分自身を"黒人大統領" などと規定していない。
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