金融不安は薄れたが......
●ジェットコースター状態の株式市場
9月15日の米大手証券リーマン・ブラザーズ破綻後、約1ヶ月にわたって深刻化する金融危機を乗り越えるべく、国際協調路線が矢継ぎ早に採択されてきた。しかしG7、さらにはG20の直後も世界の株式市場は記録続きの乱高下を繰り返している。10月17日の東京株式市場の場合を見ても、過去2番目の下落率を記録した前日から一転して上昇。まさに株価はジェットコースター状態を呈している。
その大きな背景として、ここ約1ヶ月の間の「金融動乱」が金融市場に与えた極めて大きな不信感があったことは言うまでもない。金融危機の克服策が国際協調で検討され、各国の中央銀行等の努力が払われてている間、投資家の目はずっと実体経済の悪化に向き、戦々恐々としている状態が続く。
欧米の公的資金注入の動きを好感し、10月13日のNY市場、10月14日の東京市場で株価は急騰したものの、とりあえず薄れた金融不安と入れ替わるように、実体経済の先行き懸念が急激に高まり、これが10月17日のような大幅な株価下落をもたらした。世界のどの株式市場も、やや反騰してもすぐに下落する、まさに底値の見えない疑心暗鬼の様相を呈している。
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