克服される米国発金融パニック

●なぜ金融救済法案の成立が遅れたのか

 世界情勢はまさに激動の連続である。とりわけ、サブプライム問題に端を発した世界的な金融市場の混乱はさまざまな憶測をよび、「世界の金融システムが崩壊するのでは」との声さえ上がっている。

 こうしたなか、米議会下院は10月3日、最大7千億ドル(約75兆円)の不良資産買い取り制度などを柱とした「緊急経済安定化法案」(金融救済法案)を可決、成立させた。

 当初、この法案は下院で否決され、世界の金融市場に緊張が走ったが、上院において大型減税などを追加・修正し、可決された案を下院も何とか受ける入れる形となった。これで、ようやく今回の金融危機に対処する構えが整ったと言えよう。

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