地政学とリアリズムの視点から日本の情報・戦略を考える|アメリカ通信

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長谷川慶太郎レポート
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「利食い」も必要

もともと株式投資には元本保証がないだけに、リスクがともなうのは当然である。しかし、そのリスクをできるだけ軽減するために、過去に開発された株式投資の手法から、活用できると思うものは大いに利用すべきである。

たとえば、投資の時期を決めるのに使われている、いわゆる「罫線(チャート)」を活用するのも一方といえよう。「罫線」を参考にして、投資していた銘柄を売却すれば利益が得られるとした場合、決算という意味で、いったん利益を確保しておく手法も決して悪くはない。

絶対に「利食い」しないという「塩漬け」専門の投資戦略も、個人投資家にとっては選択肢のひとつではあるが、株式投資の目的が「金融資産の形成」にあるなら、その目的に合致する手法は何でも取り入れるべきであり、特定の手法に限定する必要はまったくない。

多忙な本業を持ち、余暇に株式投資に手を伸ばす人は、時間の余裕も心理的なゆとりもないため、いったん投資した銘柄を長期間保有し続け、銘柄の入れ替えをなかなか行わないものである。だが、そうした「塩漬け」の銘柄こそ一種の決算の意味と、利益確保という目的で「利食い」しておくのも、決して悪い選択ではないだろう。

だが、断っておくが、わずかな利ざやをとるための「利食い」では、何の意味もない。リスクを恐れるあまり、買値を幾らか上回る相場の時点で「利食い」するのは、大幅な利益を手に入れる機会をみすみす放棄するに等しい。

臆病な投資家は、わずかな利ざやで売りに出る傾向が強いが、相場の動きの持つ意味を十分理解し、「罫線」の大きな流れから判断して、「利食い」の時期を定めるべきである。

小幅な値上がりがあっても、そこはしっかり自制することが大切であり、値下がりのリスクを覚悟し、長期保有していればこそ、意味のある「利食い」ができるのである。要は、瞬間的な株価の変動に一喜一憂して投資戦略に動揺を持ち込むべきではないということである。

よくいわれる「利食い千人力」のことわざどおり、いったん「利食い」で利益を確保しておけば、再度同じ銘柄の高値を狙うことも、他の有望と思える銘柄に投資することも可能となる。

一方、株式市場に「利食い」が目立つ場合、逆に絶好の「押し目買い」と判断すべきことも覚えておきたい。たとえば、二○〇七年一月初旬、前年末の上げ幅の大きな銘柄の「利食い売り」が目立ち、市場に「利食い優先」の雰囲気が強まって、日経ダウは大幅下落の相場となったが、こうした時は「押し目貫い」のチャンスなのである。

繰り返すが、株式投資には、値下がりのリスクが付きまとう。値上がりのメリットだけが手に入り、値下がりのリスクがないという投資方法など存在するはずがない。もしこういう趣旨の宣伝をみたら、それは確実に「インチキ」である。少なくとも株式投資に手を出そうとする人なら、ある程度の経済常識は十分身につけておくべきである。

■「損切り」する勇気を持つ■

誰もがさらに「一段安」になると判断して、市場に売り気配が漂っている時に、逆に「買い」を入れる。これには強い「決断力」を要するとともに、もしその「買い」を入れた銘柄が、自分の思惑とは裏腹に値下がりした場合、いち早く「損切り」するだけの勇気が求められる。

でなければ、投資資金はあっという間に目減りしてしまい、再度、株式投資を行おうとしても、それに充てる資金を失うことになる。

「損切り」をいち早く決断できるということは、それ以上「元金」を減らさないということであり、「元金」を大切にする投資家こそ、長く株式投資に参加することができるといってよい。

株式投資を行う際、自覚しておかなければならないことは、必ずしも自分なりの判断が、いつも的中するという保証はどこにもないということである。つまり、思惑は外れるものと考えておくことが必要である。

多くの投資家が大損をする際の最大の理由は、この「思惑外れ」にあるといって間違いない。従って、思惑が外れた場合の「損切り」をいち早く行い、「損切り」を最小眼度に抑え込むことが、株式投資を長く続けていくための大切な条件になる。

銘柄の選択を誤ったり、あるいはまた投資のタイミングを見失った時には、強い「決断力」を発揮して「損切り」を大胆に展開しなければならない。これは株式投資で成功するための大切な要素であり、株式投資を長続きさせる条件といえよう。

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